感謝をこめて・・・ |
お仕事でお会いした方やお世話になった方に、お礼状をお送りしています。
当日は、なにかと慌しく、きちんとお礼をお伝えできずに反省することもしばしばです。
ご縁があって出会った方々に感謝のきもちをこめて、お1人お1人の方を思い浮かべながら、一言を添えます。
パソコンはとても便利なツールですが、文字を書くこと、その方を思い出すこと、その時間がとても豊かな気がするので、昔ながらの美しい習慣をたいせつにしたいと思っています。
こどもの頃、近所のお友達から誘われて、書道教室に通っていました。
師範のコースに通っているきれいでやさしい憧れのお姉さんがいました。遊びたくて、ウズウズしていた土曜日の午後の時間、手早く書きあげて先生に提出すると、いつも朱筆で書かれていました。
「急いでいますね」 ・・・ 全てお見通しでした。
文字はこころの鏡。
急いでいるときに美しい文字は、なかなか書けないものです。どうしても気持ちが表れてしまうのです。その人のことを思い、1文字1文字ていねいに心をこめて・・・なんだか気持ちもいっしょに届けてもらえるような気がします。そして、なによりも文字には人柄がでるような気がするのです。
それはそれは美しい季節のお便りを送ってくれる方がいます。
何気ないその1枚の季節の贈り物が届くと、家族でほれぼれと眺めてしまいます。
相手のことを想うきもちや季節の移ろいがさりげなく伝わり、思わずみんなが笑顔になってしまう・・・お便りといっしょで、とても上品で教養あふれる笑顔の素敵な女性です。そんなお便りがいつの日か自然にかけるようになるでしょうか。
パソコンの便利さも取り入れて、カードは、オリジナルで作っています。
今までは、さわやかなグリーンをメインにお花のカラーのデザインのご挨拶状でしたが、今回から、秋のデザインに衣替えをしました。
とても楽しくて、ついつい時を忘れて没頭してしまうのですが、手作業はとても時間がかかるので、気がついたら朝になっていたなんていう日もしばしば・・・ポストに入れてから休みます。お世話になったみなさまへ感謝のきもちをこめて、これからもずっと続けていきたい習慣です。
たいせつな方の喜ぶお顔を想像しながら、たまには、直筆のお便りをしたためてみませんか?