光の陰影 |
美しい光に癒されました。
東京駅から銀座方面へ歩いていると途中にあるショールームに展示されていた照明に目が奪われました。すでに閉店した真っ暗な店内に歩道を歩く人を照らすかのような美しい光のまゆ玉が印象的で思わず道路の反対側まで見に行ってしまいました。
≪MAYUHANA≫という美しい名前の照明でした。
震災後は都心も全力で節電しています。デパートや駅の通路のショーウィンドウも中が見えないくらい真っ暗・・・エレベーターや駅の券売機も一部クローズされて地下鉄などは特に真っ暗です。最初は驚きましたが今ではすっかり慣れてしまったような気もします。
海外の事情を良くご存じの方々とお話をすると『東京も最近はまるでロンドンやパリのような暗さだね』なんて会話が良く聞かれます。海外とは照明の使い方がちがいますが最近の東京は夜が暗くて照明の効果をより感じられる陰影が雰囲気を醸し出してくれているようにも感じます。
夕方の銀座四丁目の交差点なども今までの深夜のような雰囲気や暗さです。でもこの暗さによって日本全国でみんなが東北を応援して復興に向けて心を1つにしているという思いを感じることができるような気がして灯りはないけれどあたたかい気持ちになります。
時間の経過と共に慣れたり忘れたりすることのないようにこれからも身の回りの節電をがんばりましょう!色は光と言われますがカラフルな光や色だけでなくこうしたシンプルな光の陰影もいいものですね。