御礼状 |
日本橋の丸善へ立ち寄りました。
今回ご協賛いただいた3社の社長さん宛に御礼状をお送りするのにふさわしい便せんを選びにお店に立ち寄ると店内にもあちらこちらに秋の装いが感じられて日本人の季節感の豊かさを感じます。今年で創業140年を迎える老舗は最近は丸の内・日本橋とお店もリニューアルされていつ訪れても新鮮で魅力ある商品があふれていていつもついつい長居してしまう場所です。
銀座のショーウィンドーなどは真夏からファーやブーツが登場してどこよりも早く最新秋冬トレンドが提案されています。冷暖房が発達して季節感の薄れてきた最近は真夏でもストールや長袖を着たり真冬でもコートの下はノースリーブのファッションを楽しめたりと先日もサロンレッスンの生徒さんとも『最近季節感を感じるファッションをしているのはお天気お姉さんくらいですね。』なんてお話をしたばかりです。
母にもいつもその季節に応じた格好をするようにと注意を受けます。今では普通になったバックストラップの靴を真冬などに履いていると『冬は冬らしい格好をしなさい。そんな夏のような靴は寒々しいからやめなさい。』とお小言がはじまります。年齢にもよりますがテレビのキャスターやタレントさんのファッションも昔とちがって季節感がちぐはぐだったりしてなんだか違和感を感じたご経験はありませんか?
やっぱり四季があって季節感を大切にする日本人ならではの感覚なのでしょうか。ファッションやお花・着物の世界のように季節をちょっと先取りするとおしゃれに感じますしやっぱりその季節に応じた装いというのは楽しいものですね。ここ数日すっかり涼しくなって秋の足音を感じられるようになってきました。
文具コーナーの便せんの柄なども今までの朝顔や花火から紅葉や秋の草花・味覚に変わって季節の移り変わりの早さに驚くばかりです。今回は特別な感謝のきもちを込めていつもより少しフォーマルな『名園をしのんで』と書かれた『なでしこ』の美しい便せんと封筒を選びました。
秋の七草の1つである『なでしこ』は在来種が『やまとなでしこ』と呼ばれ日本女性の代名詞にもなっているピンク色の可憐で愛らしい秋の花です。英名だとピンクの語源とも言われていて花言葉は『長く続く愛情』『貞節』と美しい意味をすべて兼ね揃えたまさに美しい日本女性を象徴するような花です。
そんな上品なイメージも今回の御礼状にはぴったりです。さっそくお手紙をしたためて感謝のきもちと当日の様子をお伝えするお写真をお送りしたいと思います。