新年のご挨拶 |
カルチャースクールのレッスンの合間に地元の神様に新年のご挨拶に伺いました。
レッスンは午前と夜に各2時間の2講座を担当させて頂いているので午後の時間が空いていました。コンサルティングのご予約をお受けすることもあるのですが今回は予定がなかったので次回のレッスンのための準備などをすることにしていて午前のレッスンが終了後に以前にもブログでご紹介した地元の守り神の八幡さまへお参りです。
新年なので年頭のご挨拶とこの土地でのたくさんの方とのご縁に恵まれますようにとお願いをしに伺って記念にご朱印を頂きました。平日のためか境内は空いていましたが絵馬を書くための台やご祈願受付などのお正月のなごりと『節分祭』の看板などもありました。
境内には杖をつきながら中睦まじく参拝をされるお年寄りのご夫婦や車イス用のワゴン車で参拝にいらっしゃる方・お宮参りで赤ちゃんを抱いてうれしそうに写真撮影をされるご家族などもいて神社がこの町の人々の大切な場所であることが伝わってきました。
ご朱印帳は昨年の元旦にお伊勢参りをするのをきっかけにはじめたのですが少しづつ増えて行く毛筆の文字をみているとデザインとしてもとても美しくまるで神様のサイン帳のようです。一緒に暮らしていた祖父がなくなった時にはじめて身近な家族の死に立会いました。
小さな頃からとても可愛いがってくれて毎日一緒に食事をして会話をしていた大切な人が亡くなることは家族にとってとても大きな悲しみでした。88歳のお祝を前に急変した寝たきりだった祖父を家族で24時間6時間交代で介護しました。それはそれは大変でしたがその姿を通して私たちはいろいろなことを祖父がおしえてくれているように感じました。
どんなに元気な人も人はこうして身体が動かなくなり話せなくなり食べることができなくなり必ず最期を迎えること身をもって私たちに伝えてくれ多くの考える時間を与えてくれました。医師から余命を伝えられてから話し合った結果、最後まで家族でできるところまで介護をすることを決めました。大切な人の最後を他の人の手にゆだねることがどうしてもできなかったのです。
真夜中に何度も危篤となりその度に病院に親族が大勢かけつけては持ち直しの繰り返しで終わりの見えない介護の疲労がピークに達した頃祖父は旅立ちました。その様子に看護師さんが『幸せなおじいちゃまですね。長くこの仕事を続けていますがこんなにたくさんの人に囲まれて最期を迎えられる方ははじめて見ました。』と言ってくださってなんだか気持ちが少しラクになりました。
葬儀となり棺に何を納めるのかとなったとき私はあまり思いつくものがなかったので最後に撮影した写真を1枚おさめました。祖父の米寿のお祝を記録するためにデジタルカメラを急いで購入していたのです。使い方もわからないままドタバタと入院となってしまいましたが自宅のベッドで『今はこんなカメラがあるんだよ。』と祖父に見せるとカメラに笑顔を向けてくれました。それが最後の1枚になってしまいました。
葬儀や法事を執り行ってご住職のお話を聞いていたらご朱印帳はあの世への旅で道に迷わないように成仏できるようなお守りのようなものだと知りました。その後、介護の疲労からか両親も体調を崩したり大変な時期もあったので縁起でもないのですが今度なにかあった時のためにと家族が旅立つときに棺に納められるようにと少しづつ集めています。
高齢化社会になってお年寄りが増えますが病気や介護は本人はもちろんですがご家族や身近な人にとっても大変辛いことです。残された時間を健康で心豊かに楽しんでもらえるようにカラーの仕事を通してもできることがきっとあると信じています。
明るい色の服を着ることで気持ちも明るくなったり女性は特にお化粧やネイルをすることで気持ちも変わります。色と心は密接につながっているのでカラーセラピーなどが効果を生んだり画家が長生きと言われるのも色彩の効果とも言われています。
天国へのパスポートを使うときがやってくるその瞬間まで心豊かに老後を楽しんでもらいたいと願って止みません。団塊の世代や高齢者の方を対象にした色を楽しむレッスンやボランティア活動なども将来していけたらいいなぁと思っています。